2016/07/08 13:12

5年前からエゾシカのグリーントライプを扱ってますが、

冷凍品は3,4胃を丸ごと販売してます

1,2胃の中身は生のままだと食わない子も結構います

胃壁なら喜んで食べますが、大型犬向けです(必要なら問い合わせ下さい)

重量的に、鹿の内臓の大部分を占めるのはこの1番目の胃です。ルーメンとも呼ばれます。反芻をする胃です。

この胃の中に植物をまず一杯溜め込んで、休憩中に反芻や咀嚼を繰り返して、微生物の力を借りて分解します。発酵の途中です。

植物の栄養や消化性が高いのは早春から初夏です。牧草や作物、花、果実、実などは、夏や秋でも高いものも含まれます。

この期間中に捕獲されてしまった鹿は、捕獲後の処理を速やかに行わないと暑いので大変ですが、捨てるのは可哀想でもったいないので、

自然乾燥させたのが、ドライタイプのトライプの中身です。

犬は、基本肉食ですが、肉食のクマが草食のパンダに進化したように、品種改良や人と生活している間にネコ以上に雑食化が進んでいます。

人間の食生活が肉食や高脂肪食に偏れば病気になりやすいように、犬も急速な雑食化で病気になりやすくなっても不思議ではありません。

雑食化がアレルギーの原因になっていると思いますが、それ以上にたんぱく質不足と加熱品ばかりで胃腸の不調が問題です。

缶詰や総合栄養食は加熱しているので、例えば輸入品の缶詰トライプなんかは製造工程の高熱加熱殺菌で元々の価値が失われているのでは

ないかと疑問に思います。高齢犬は特にこの整腸や低たんぱくの改善に気を使わないと病気になりやすいと思います。

犬や猫も散歩中に草をかじる行動があります。草も生えていない都会の中の散歩や室内犬はそういう機会すらないのでわかりませんが、

この草かじりは恐らく体調不良の改善、整腸に関係していると思います。犬が完全肉食で草を消化できないなら食べる必要はないという捉

え方も出来ますが、自ら選んで(何でも口にしているわけではない)食べているので必要性を感じて食べていると思います。

特に高齢になるほどその要求が高まっている感じがします。年齢差の違う2頭のうち1頭はよく食べ1頭はほとんど食べません。よく食べる1

頭は、若い時よりもよく口にします。

しかし、口にしない若い1頭も、トライプなら喜んで爆食いします。これは消化性の違いと有用菌の摂取を判断出来るのではないかと思い

ます。

以上は、勝手な想像の域を出ないものもありますが、重要なことは同じ餌を永遠に与え続けるのではなく、選択の機会を与えてあげることと結果的に体調が良くなるのかどうかだと思います。ただし、空腹時にや寝る前に与えるのは避けましょう。胃を必要以上に刺激する可能性があります。