2016/07/17 06:41

今年に入り、何回か発見してますが

北海道では、4月から7月がもっとも危険な時期です

人間活動で言うと、雪どけ直後の山菜シーズン、新緑時のレジャー特に釣り、登山、ゴルフ、キャンプなど、職業で言えば、林業、農業、直産業、観光ガイド、登山ガイドなど、その他捕獲従事などがハイリスクです

この危険な時期というのは、気温よりもむしろマダニの繁殖期や日長との関連性です

吸血できなければ、2回する脱皮も産卵も出来ないので、吸血意欲が旺盛です

一番ハイリスクな場所は獣道です

歩きやすいからといって利用すると危険です

産卵孵化すると数百の子ダニが生まれます。産卵前は刺されるとなかなかとれない成虫の脅威が、産卵後は小さすぎて存在に気付き難い子ダニの恐怖がということになります

すぐには刺さず、しばらく動き回っている合間に発見出来れば良いのですが、刺されたまま放置(24時間程度が目安とされる)するとSFTSウイルスで死亡、ライム病で後遺症、本州ですと日本紅斑熱に感染しかねません

SFTSの抗体はある方法で作れないのかなあと想像してますが、残念ながら一人では出来ないので保留になってます

また、刺されて除去する時にウイルスが逆流して体内に入るリスクも、時間の経過とともに高くなり、さらにダニの体(腹部)をつまんでしまうことも危険となります。

マダニは、マダニ属とチマダニ属に大別され、どちらも何種類もおりますが、クモの仲間なので、待ち伏せて物理的な接触で付きますので、

最初に付くか付かないかは、スプレーで対応する蚊よけや蜂避けとは違います

付着後に専用スプレーの効果が得られる場合や吸血後の除去に得られる場合もありますが、犬で言えばウェア 材質や色次第ですが着用、散歩後の点検や水浴びなどが重要です

それでも、子ダニは見落とす場合があり、吸血して膨らんでからようやく見つける場合もあります

子ダニがウイルスを保有する確率は成虫よりは低く(日本紅斑熱ではそうとも言えない)、除去も成虫よりは容易なので、散歩後も耳、腹、顔は特に確認が必要です 痒がっているような行動も見落とさないようにしましょう

また、最近は、都市部に近い場所に哺乳類が多く出没するようになり、マダニの密度は年々高まっています

ダニの密度が高い場所高い時期に足元100mくらいに草木の上で待ち伏せしているマダニの数は、言いたくありませんが数百個体になる場合もあります。

北海道では特に札幌近郊は以前よりもマダニをよく見かけるのではないでしょうか?

ちなみにダニの脚が3対の場合は幼虫です。若虫成虫が4対。