2016/08/10 00:02

エゾシカ皮の有効活用

タンニンなめし編

毛皮は毛の状態もよいものが使われますが、こちらは毛の状態は無関係で、皮の傷の程度がまず要注意で、

そのほか季節、性別、産地、鞣し方、染色の有無、厚み、サイズで変わります。

通常、駆除や狩猟で捕獲された鹿皮はポイポイ棄てられるのですが、そうさせないような流れをいかに低コストで

こしらえるかがまず重要で、次にその流れを持続的なものにするために商品化や販売が必要になります。何かが欠けた場合は、

特に皮の場合は保管も大変で長期出来ないので、即棄てられることになってしまいます。

試作品が手元にきました(うちは他社のお手伝いです)

革のにおいがいいです

肌触りがいい感じです 鹿革独特の柔らかさと肌触り

角ボタンいい感じです

これが使いこんで革の経年変化で飴色になればさらにいいと思います。表面の傷はこの試作品にはありませんが、多少あっても

飴色になれば目立たなくなったり、傷も天然ものの証として受け入れてもらえると思います。

水は大敵です。

文庫本サイズ おおよそ見開き23㎝×15㎝

エゾシカ
天然皮革 今回は登別温泉地獄谷産 2016年冬期 若雄
タンニン鞣し
ヌメ革
エコレザー仕様  http://ecoleather.jlia.or.jp/kijun/index.html

販売は予約制になると思います。1個1個手作りなので。

送料込で5,000円以内になると思います。

ほかにも試作中です。

北海道のお土産品の鹿革製品は、鹿のマークが付いているだけの牛革製品とか輸入品の鹿皮を使用した革製品が多く、北海道らしさに欠けるのは残念ですね。