2016/08/13 02:01

北海道でマダニに刺され脳炎の発症例が7月にあったようです。

フラビウイルス(死者が出ているSFTSとは別)によるものらしく厄介です。やはり7月までは特に危険です。

よく肌を露出しないように長袖長ズボン・・・とか注意喚起がありますが、ダニにははっきり言ってあまり意味がないです。

ハチや蚊とは違いますから。要するに、ほとんどがすぐに付着して刺すことはないからです。

足首 手首 首回り 頭など侵入口のガードが重要ですが、かなりハイリスクな侵入口は腰回りです。

足に付いたダニは重力に逆らい上へ上り、腰回りから侵入出来ますので。しかし、腰回りから侵入出来なかったダニは首周辺へ向かいます。

首周りは白いタオルを巻いた方がいいです。

1番重要なのは、ダニは付着してもすぐには刺さないので、野外から帰った後のダニチェックです。

これを怠ると、数時間後に家でも車内でも刺されます。大体、ダニ被害に遭った人は知らぬ間に刺されていたと回答するのではないでしょうか?

以上のような侵入口をガードしても、帽子の裏、Tシャツの裏、タオルを見ると、ダニの密度が高い場所では1日数匹付着していることは珍しくありません(その他犬猫による家への持ち込みも多いです)。

ダニ防除だけで言えば、付着が問題なのではなく、侵入されたり付着されたのか、もしくはされていないのかがよく分からない方が大問題なのです。つまり幼虫から成虫までのダニの侵入を完璧に防ぐのはかなり難しいので(特に幼虫若虫は小さい)、付着したかどうかを瞬時に確認しやすい服装(極端なことを言えば軽装です)で速やかに確認する方が、被害は減ると思います。

これは1,500回以上の野外調査経験やダニ調査経験上の話です。

お気をつけて。

                                   ダニエル・ティック