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2016/09/13 06:46
犬がよく糞に惹かれたり、糞を食べようとしているところに遭遇したことがある飼い主は多いと思います。
一つは、同種他個体への関心、もう一つは栄養摂取です。
糞の中には、未消化の栄養分も、微生物も沢山含まれています。消化能力が高ければいいのですが、動物が植物を消化することは大変なことであり、胃腸の大きさや長さや微生物の助けが欠かせず、種によっても違いがあります。
汚いものと言っても、ついさっきまでお腹にあったものでしょう 笑
糞食は、草食動物 たとえばウサギが有名ですね 硬糞と軟糞があります。軟糞を食べなければ生きていけません。
コアラもしますね。
糞食ではありませんが、人間も家畜の糞を堆肥に利用しています。家畜だけでなく、グアノ(海鳥やコウモリの糞)はリンなどの肥料に
なります。カブトムシだって、堆肥を食べれば凄い巨大な幼虫になります。
では、鹿はどうなのでしょうか?
鹿による鹿糞食いは定かではありませんが、かなり消化されてしまっているので、ウサギのようにわざわざリサイクルするほどのものでもないと思います。ただし、餌の制限下では起こりうるかもしれません。また、糞だけでなく尿にも注目しなければなりません。尿細管における再吸収は重要です。今では宇宙飛行士の尿のリサイクルも話題になってます。
さて、古いデジカメが登場し始めた頃の写真(2000年代前半のものスライドフィルムより)で申し訳ないですが、数枚の写真があります。中央に堆肥の山があり、そこにお尻の白いエゾシカが、ハエの如く10頭以上群れています。近くにいくと足跡や鹿の糞が沢山。
仮に2種類の草食動物がいて、消化システムに大きな差異がある場合、同じものを食べた場合消化が劣る方の糞には栄養が残ると思います。
なので、消化が優れた方は、劣っている方の糞を食う可能性があります。
もう一つは、消化能力が似ていても、食べているものが違えば、糞の栄養価も違います。なので、この場合は良いものを食べていた方の糞を食べることになります。良いものとは栄養があるもの、希少なものの2つあります。
青草が生えている時期に、鹿が、消化システムが似ている(反芻動物)牛の糞尿(堆肥)をあさるのは、この希少なものが目当てに他なりません。
しかも、この現象は特定の時期に集中します。春から初夏です。
3本目の投稿へ つづく
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