2016/12/06 06:33

無雪期の牧草地における鉱塩を用いた捕獲用囲い罠へのエゾシカ誘引技術試験(2

北原理作・遠藤 明・後藤和之・瀬口正幸・渡邊靖行・平岡裕二・増子孝義

畜産の研究 2017 1号


http://www.book-stack.com/browsing/chikuken71_01t.pdf#search=%27%E3%82%A8%E3%82%BE%E3%82%B7%E3%82%AB+%E9%89%B1%E5%A1%A9%27

この写真は、群れの別個体が鉱塩を舐めていることを通りすがりに目撃したシーンですが、群れる動物にとっては、危険から身を守るために群れるメリット以外にも、餌場情報を共有出来るメリットもあります。例えば臭いがほぼ無いものは偶然発見するわけですが、そばに群れている他個体が居れば、情報は早く伝達され、記憶にインプットされます。一方単独やなわばり生活では、そのような有益情報の共有は親子以外にはほとんど行われません。逆に餌の取り合いも少ないです。エゾシカは繁殖期以外にオスがオス同士一緒に行動したりしている場合があるのですが、それなりにメリットは多いのでしょう。新天地へ分布拡大する場合も群れることは役立つでしょう。