2017/04/22 06:47

データはhttp://yahoo.jp/box/7Y8Vl2


本年(2016-2017)の概況


 2015-2016概況とほぼ同じになりますが、総じてエゾシカにとって積雪条件は良好だったシーズンでした。11月から積雪状態になり年末までの積雪量は平年より多めだった地域もありました。ただし、1シーズンをみると平年もしくは近年と比較しても、その後のドカ雪が一部地区に限定され回数も少なかったこと、最深積雪深が少なかったこと、エゾシカにダーメージを与える一定レベル以上の積雪深の連続期間が短かった地点が多かったこと、雪どけが早かった地点が多かったことから、道北地域の内陸部(例えば音威子府や層雲峡周辺)を除けば、成獣にとっても子ジカにとっても越冬しやすい条件だったと思われます。こういう年は、生存率が高いこと、樹皮食いは短期間しか見られないこと、銃による狩猟効率、給餌による生体誘引効率が悪いことなどが特徴になります。3月に入るとそれまでの脂肪の消費により捕獲個体の脂のりは非常に悪いことが多いですが、今年は脂が減っていない個体が多いという情報も多く聞かれますので、積雪条件と密接に関わっていると考えて良いでしょう。