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2017/10/24 22:41
忌避剤の話です
海外におけるシカ類に対する忌避材の評価
A mammalian blood odor component serves as an
approach-avoidance cue across phylum border - from flies to humans
サシバエから人に至る生物種が示すこの血中成分への真逆の反応はこれまで知られていなかったとされ、その起源が進化の根源にあることを示唆するものだという。
研究者らはブタの血からE2Dを単離して、それをオオカミに嗅がせた。するとオオカミは、この合成成分を塗った木片を、それがあたかも捕らえたばかりの獲物であるかのように舐め、噛み、守るといった行動を見せた。家畜の血を吸うサシバエも同様にE2Dに引き寄せられた。
被捕食生物が進化の過程でE2Dに敏感になり、リスクの大きい場所を避けるための一助となったとの仮説を立てた。
ネズミを使った実験では、予想した通りの結果が得られた。ネズミはE2Dが発するにおいを嫌い、血に対するものと同様の反応を示したのだ。
E2Dは、血液に金属臭を付与するとされている。
E2Dは、血液中の脂質が酸素にさらされて崩壊する際の副産物として発生する。
【翻訳編集】 AFPBB News
これを言い換えると、
鹿やイノシシなどの被捕食動物は、敵の尿などよりも、同じ仲間が捕食されて流した血液の酸化臭を嫌い警戒し忌避し、
逆にオオカミやトラ、ライオン、ジャガー、チーター、ヒョウなどのイヌ科ネコ科の捕食者は、食欲や狩りの意欲をこのE2Dの臭いでさらにかき立てられる
血生臭い鹿肉にも鹿の角にも狂喜乱舞する犬の反応はこれと同じでしょう。
農業被害対策などに鹿やイノシシの忌避剤を開発するなら、オオカミの尿だとかライオンの糞だとかよりも、鹿そのもの猪そのものの血液酸化臭を人工的に作り出すか、血液そのものを使うかの方が理に適っていると思いますが、どうでしょうか?ただしクマの誘引も考えられるので、慎重に。