2017/11/08 05:50

こんなニュースがありました

犬のうんちで方角が分かる? 犬は北南に体を向けて用を足す」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171107-00010004-newsweek-int
動画はないですが、うんちをする前にくるくる回るのは事実です
で南北に位置を合わせて
この通り 笑 しっぽ付方位磁石でしょ 

で、これだけでは愉快なだけで終わるので
この記事にある「地磁気(地球により生じる磁場)と動物の生態について研究しているデュースブルク・エッセン大学の研究者からなるチームによると、牛やノロジカ、アカジカ、アカギツネなど複数の哺乳類には、磁場を感じる能力が備わっている。犬も帰巣本能が高いことからして、磁場を感じ取る能力があるだろう」に着目しましょう。

例えば、エゾシカの場合季節移動をします。メスは子育てのためにほぼ毎年同じ場所に戻ります。前年繁殖に成功した場所にまた戻る方が、新たな新天地を右往左往して毎年春に探すよりは確実でしょう。しかも春に迷っている暇はなく、早く体力を回復させ出産しないと、子の成長や次の冬の生存率にも影響します。
季節移動は、渡り鳥をはじめ、サバンナで乾季雨季に大移動するゾウやヌー・・・、トナカイの大移動、クジラの回遊、サケの回遊などいろんな場所と動物で見られます。
その時、何となく移動するわけではなく、きちんと戻る場所の位置の記憶と方角の確認が出来ていると言えます。

過去にここで述べたように、内陸部に生息しているとゾウが水場の位置を記憶しているように、シカも生存と繁殖に不可欠な塩場の位置はきちんと記憶していると思います。

2008年8月25日に
ドイツとチェコの研究チームが25日、米科学アカデミー紀要電子版にこんな研究を発表しました。
Magnetic alignment in grazing and resting cattle and deer

http://www.pnas.org/content/105/36/13451.full.pdf

以下それをわかりやすく解説しているので参考になります。
地磁気を感知する動物たち 牛や鹿は南北向き 食事や休憩
http://sciencejournal.livedoor.biz/archives/929939.html
牛やシカは食事や休憩の際、多くが南北方向を向いていることが分かったと、ドイツとチェコの研究チームが25日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

回遊魚や渡り鳥と同様、「地磁気を感知しているのではないか」と指摘している。

研究チームは、人工衛星から撮影した写真を公開しているインターネットの「グーグルアース」を活用。世界の牧草地308か所の写真に写っていた牛8510頭を調べた結果、大半が北か南を向いていた。その方位を平均すると、地軸の南北より、少しずれた地磁気の南北に近かった。

ここで紹介している「体内磁石」これが鍵を握るのでしょう。
例えば、カラスが磁石を嫌うという撃退法
http://www.tdk.co.jp/techmag/ninja/daa00281.htm
シカの農作物被害にも役に立つかもしれませんよ 逆に鉄が多いのでよく近寄るかもしれません 笑

で、その牛や鹿に共通するのが体内の鉄分の多さです。よく貧血に向く食材と言われますが、
ヘモグロビンやミオグロビンのヘム鉄が主なものだと思いますが、酸素、持久力、敵から逃げる時にも重要になると思います。

奈良公園でぜひご確認下さい

それ以外に体内磁石と関係ないのかなと思ったりします。
全身に鉄が多いと磁場を感じやすくて、方角を知る上で都合がいいとか
このあたりは磁力の専門家じゃないので何とも言えませんがそうだとするとクルクル回って用を足す以上に頭がスッキリします 笑