2018/08/03 22:01

鹿の角は相変わらず人気ですが、先端部利用についてです。


最近胴部分だけでなく、先端部分を犬用に売っているところ多いですよね
誰でしょうか?先端部なんて売り始めたのは・・・すいません多分うちだと思います・・・

で、その先端部のメリット デメリットについて

オスジカは0歳は角無し
1歳、2歳はこんな感じで1本枝分かれ無しか先端2又が多く

3歳だと枝分かれ、長さ、太さともにupして、

最大で90cmくらいになりますが、トナカイやエルクのような枝分かれが沢山ある角にはなりません。たまに高齢のオスジカの変形角など例外的なオスもいますが・・・。ヤクシカなど九州や南方の鹿だと50cm超えは大きい角に該当するかもしれません。
概ね下段の1番左のような形のまま長く太くなります。毎年生え変わります。4尖角とか3段角とか言います。

で、この角を切断すると

まず形がいい先端は、1番下部の先端ケンカ角
エゾシカだとここだけで30cmくらいのものもあります。

あとは、中間の小さい枝分かれ2ヶ所、最上部です。

で、本題ですが

左が最上部 中央が短め中間 右が長め中間です。

角の全長や切り方で全くサイズは異なってきますが、先日20本カットして、1番右のタイプは10個だけ該当でした。単純に40個中10個厳選です。

この画像では20-25cm 5-10cm 10-15cmという感じです。

これを全部犬用に回すなんてことはうちはしていません。

適材適所にベストな使い方をするのが良いと考えるからです。最大限に良さを引き出す、そうすることで鹿の存在価値は上がるのです。害獣という側面というだけではないですよと。それが使い方を間違えるとこの商品はダメ→鹿はダメと誤解を招くことになります。
これは、人間の個性や才能の発揮でも同じことです。

仮にこれを犬用に使うとすれば、左の長い最上部の先端と右の中間のやや長い先端と下部の大きな先端です。短いものは使いません。

全長が短い角は中間部の枝分かれが細いものや短いものも多く使わない可能性の方が高いです。むしろキーホルダーとか装飾用に使う方がおしゃれです。

鹿角文様 「鹿紋KAMON」


それぞれのメリット デメリットとしては
最上部
メリット
長い
デメリット
堅い 嗜好性低い場合も 細い 尖り→全部が向くわけではないです 半分くらいは不向きで使えません

最下部
メリット
長い 基部は太い 嗜好性高め
デメリット
尖り

中間
メリット
扱いやすい
デメリット
尖り 短い 堅い 嗜好性低め

大型犬の場合は中間タイプはほとんど使えません。大半小型犬です。

小型犬でもやはり10-15cmサイズにすべきでしょう。
体重2,3kgで10cm未満の方が手頃で良い場合は超小型犬の例外はあるかもしれませんが・・・。

呑み込み防止、嗜好性、掴みやすさなど考えたら、買いたいという要望が無い限り5-10cmは売る気にはなりませんね

まして角を切っただけでそのまま売るのは、汚れた歯ブラシを売るようなもんです。犬が可哀そうです。
細菌やカビだらけでしょう。
洗浄しない方が良いみたいなことを言っているところがあれば、それは洗浄が面倒だからそういうだけで、手抜き、嘘だと思って間違いありません。洗浄すると嗜好性が落ちるというのも間違いです。表面洗浄で嗜好性が低下することはございません。
表面だけ洗浄して乾燥しても内部は細菌だらけです。
低温加熱処理も無意味です。

ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」(提携先:㈱ノース・ワン、製造元:㈱ノースペット)にサルモネラ菌による微生物汚染があり、ペットに重大な健康被害が発生する事態

うちは、まず厳選、選別
次に研磨、洗浄、100℃+高温加熱殺菌、乾燥で
ようやくこうなります。全国南端まで送料無料 当然でしょう。短くなったら早めに取り上げてキーホルダーでも作ってみて下さいね。

犬用先端部は滑りやすいので
一例)ゴム巻
良し悪しは飼い主様の判断でお願いします

最近、本州以南の鹿角も犬用に利用されておりますが、福島原発事故で拡散した放射性物質は環境中に今でも広く存在し、野生動物にも取り込まれております。捕獲個体のサンプル検査でも今でも基準値を上回る値を示す個体がおります。特に角は、過去に捕獲し保管している角も使う場合があり、食肉のような解体処理場を経由しないハンター個人からの供給もあるため、どこで捕獲されたものか履歴が曖昧になりやすいです。エゾシカ=北海道 その他九州、四国なら地域が特定され分かりやすいですが、本州では〇〇県産と記載されていても、狩猟で他の地域で捕獲した角とごちゃ混ぜになる場合や、出荷利用制限区域から隣接する都県へ汚染個体が移動する場合もあります。
下記地域産の鹿角のペットフード利用には注意が必要でしょう。

シカの分布や移動範囲と汚染範囲が重複する東北地方、関東地方、山梨、長野、新潟→これらの地域はまだシカやイノシシに出荷制限、利用制限がなされているか、されていなくても隣接して汚染地域とのシカの移動往来が考えられます。
このMAPを見れば理解出来ると思います。山岳地帯は福島から離れていても汚染度が高く、山菜、キノコ、土壌、樹木、湖沼などに残留蓄積されております。
http://www.imart.co.jp/fukushima-genpatu-houshasen-osen-zenkoku-map.html
参考例 秩父山系 鹿
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0508/wildmeat.html?fbclid=IwAR0Q8OyN6DTWprplMjq0WATWNg6tPROSB9x7eYQshkvGqr9t9n_XlxVBlT8